名古屋土産の定番として
名古屋のお土産「納屋橋まんじゅう」のパッケージを、組み立て方から、紙の材質、トレイまで、全て見直しました。
これまでのパッケージは、和テイストでまとめられたものではありましたが、やはり、お土産としての「量感」や「存在感」という点では、少し物足りなさが否めないものでした。
意匠の他、構造設計も行いました。
この納屋橋まんじゅうは、もうすぐ100年企業となる、
クライアントの万松庵さんにとって、看板商品であり、重要な経営資源です。
箱の設計を行う時、手に取るお客様がどう思うかが一番重要と考えがちですが、
この箱を組み立て、運ぶのは万松庵のスタッフの皆さんです。
実は工場へ見学に行かせていただいたのですが、
朝の出荷時は数千個と箱が積上っていました。
見た目を重視するあまり、複雑な構造の箱になり準備に手間がかかるようになってしまう、運搬に無駄なコストがかかってしまう等、「送り出す側」にも十分気をつける必要がありました。
出来上がった箱は誰でも組み立てが簡単に出来ます。
また、トレイには仕切りの部分は、つまみ易いようにに「くぼみ」を入れ、同時に、曲がり易い構造になっており、慌ただしい出荷時に、多少乱暴に箱へ収めても大丈夫です。
現場を見る事
デザインされたものと言えば、「おしゃれ」「かっこいい」「きれい」といったイメージが浮かび、当然大切なことですが、長尾デザインが実現したいのは、「外見と機能、両方が良いもの」そして、クライアントのモノやコトに役に立つデザインです。
そのためには万松庵さんのケースのような、工場を見なければ分からなかったこと、クライアントと、その先のお客様、両方を見ながら、デザインを行っていきたいと考えています。
JR名古屋駅キオスクや、愛知県内のイオン、アピタ、セントレアや御園座で販売しております。